プレミアリーグ第10節 注目試合プレビュー

今週末行われるプレミアリーグ第10節に熱い試合が多かったので簡単にプレビューしてみました!

 

レスター(9位)VSアーセナル(10位)(日本時間30日20時30分キックオフ)

予想スタメン(FotMob)

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チーム状況

今シーズン4勝2分3敗の勝ち点14で並ぶ両者。

レスターは昨シーズン5位と惜しくもCLを逃してしまい、今シーズンこそCL出場を期待されたが、いまいち勝ち点を伸ばせずにいる。その原因は守備にあると思われる。崩壊しているとまではいかないが安定はしていない。今季ここまでリーグ戦のクリーンシートは開幕戦のウルブズ戦のみと安定しているとは言えない結果になっている。フォファナがプレシーズンで大きな怪我をしてしまったり、新加入のベスターゴーアもセインツで見せていたようなパフォーマンスをまだ見せれていない。ソーチェクの調子も上がってこず苦しい状況が続いている。ただ、得点は取れているので守備が安定するとここから調子を上げてきそうです。

アーセナルは開幕3連敗スタートだったが、ブレントフォードの活躍やシティ、チェルシーの完成度を見ると仕方ない部分もあったように思える。その後は富安、ベンホワイト、ラムズデールら新加入選手らの活躍もあり、連敗後のリーグ戦6試合4失点と守備が安定してきており、4勝2分と調子を上げてきている。残念なことに今シーズンはヨーロッパのカップ戦がないが、過密日程になることがなく選手のコンディションも良い状態をキープできているように見える。特に、スミスロウの今シーズンのパフォーマンスはワールドクラスと言っても過言ではないと思う。彼を中心とした攻撃に期待している。

個人的注目選手

レスターの注目選手はティーレマンスです。これは個人的にティーレマンスが好きだからなのですが(笑)、最近のティーレマンスは素晴らしい活躍をしています。ビルドアップからチャンスメイクやゲームメイク、アシスト、さらにはスーパーゴールまで。間違いなくワールドクラスです。移籍が噂されたりしますが、ビッククラブにいっても、レスターに留まっても、どちらにせよ最高のキャリアをこれから先も歩んでいくと思います。この試合ではロコンガ、パーティーのプレスをいかにかわしてチャンスを作っていくのか注目です。

アーセナルの個人的注目選手は日本人ということでやはり富安です。ここまでプレミア1年目とは思えないようなパフォーマンスでとても驚いてます。この試合ではマッチアップがカスターニュになりそうですが、彼のクロスは精度が高いので、いかにクロスを上げさせないかといった守備に注目したいです。攻撃面では偽サイドバックのようなポジションをとるときがここ数試合見られるので、その役割でどこまでできるのか楽しみです。

 

 

勝ち点が並ぶ両者の試合、お互いにとって負けられない戦いになりそうです。

 

リヴァプール(2位)VSブライトン(5位)(日本時間30日23時キックオフ)

予想スタメン

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チーム状況

6勝3分0敗勝ち点21未だ無敗のリバプール対4勝3分2敗勝ち点15のブライトンの試合。

圧倒的な強さで現在2位につけるリバプール。前節、衝撃のマンチェスターUを5発撃破でさらに勢いに乗れるか。今シーズンのリバプールの特徴は爆発的な攻撃力。今シーズン9試合でなんと27点と1試合3点のペースで点を取り続けている。前線3人(+ジョタ)が好調なのも要因だが、CBの安定も大きく影響していると思われる。怪我人続出の昨シーズンとは違い、守備が安定することで全体として前のめりなサッカーができている。その結果、大量得点が生まれていると考えらえる。優勝争いは接戦が予想されるため勝ち点1でも落としなくない状況である。

ブライトンは今シーズンなんと5位と現状最高のシーズンをおくっている。昨シーズンは内容の良い試合をするもゴールを決めきれず、16位という結果に終わった。ゴール期待値(xG)を下回る試合が多すぎてネタにされることも多かったが、今シーズンは逆にゴール期待値を上回る試合が増え、結果もついてきている。だが、今シーズンはまだ上位クラブとの試合が少なく、前節のシティ戦では4点も決められて敗れてしまった。強敵相手にもしっかりと勝ち点を持って帰ることができるなら彼らの力は間違いなく本物だろう。どんどんプレスをかけていくスタイルなのでリバプール相手でも臆することなくプレスしていくと予想される。熱い試合が期待できそうである。

個人的注目選手

リバプールの注目選手はサラー。今シーズン、神がかり的なパフォーマンスをしているサラー。期待せずにはいられません。ブライトンのククレジャは積極的に攻撃参加するタイプなので、その空いたスペースをどれだけ使えるか。たとえスペースがなくともサラーは得点してきそうですが(笑)。リバプールサポとしてサラーの得点を期待してます。

ブライトンの個人的注目選手はククレジャ。今シーズン、ヘタフェから移籍してきてすぐチームになじみ、活躍しています。特徴はやはり積極的な攻撃参加です。WBというよりかはLWのようなポジションを攻撃時にとります。足元の技術があり、クロスも上手く、なんといってもスピードとスタミナが凄いです。流石、昨シーズンのヘタフェで活躍してたな(笑)という感じです。リバプールのRBはこちらも攻撃的なアーノルド。ここのマッチアップは非常に楽しみです。ただ、守備力ではククレジャのほうが若干上かなと感じるので、リバプールはどう対応していくでしょうか。

 

昨シーズンは1勝1分と勝ち越しているブライトン。今シーズンは調子もよいのでまた勝つのか。逆にリバプールは昨シーズン、アンフィールドで負けた屈辱を果たせるのか。非常に楽しみです。

 

トッテナム(6位)VSマンチェスターU(7位)(日本時間31日1時半キックオフ)

予想スタメン

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チーム状況

5勝0分4敗勝ち点15のスパーズ対4勝2分3敗のユナイッテドの試合。

スパーズは今シーズン得点力不足に悩んでいる。その原因はエース、ハリー・ケインの不調。シーズン開幕前、移籍が噂されケイン自身も移籍願望があると報道された。真偽はわからないがこの出来事は間違いなく本人に影響を与えた。ソンフンミンが代わりに得点をあげているが、ケインの得点力は間違いなくチームに必要である。チームとしてはヌーノ新監督のもと新しい形を模索しており4-2-3-1に落ち着いた印象。ホイビュア、スキップの2ボランチ、エンドンべレのトップ下がうまく機能すればこの形になりそうだ。新加入のロメロも怪我が治り、試合に出場し、流石のパフォーマンスを見せている。ここで勝って勢いに乗りたいところだ。

一方のユナイテッド。今、ある意味一番注目されているチームなのではないだろうか。ここ数年で最高のタレントをそろえ、間違いなく優勝争いに参加してくるだろうと予想されたが、現在7位、首位チェルシーと勝ち点差7と厳しい現状になっている。これだけのメンバーがいながら勝てないとなると当然、批判の矛先は監督に向く。スールシャール監督はたびたびその手腕を疑問視されてきたが、解任のうわさが出ると強豪に連勝し続投、という流れをここまで続けてきた。しかし、先日のリバプール戦の歴史的敗戦。いよいよ絶対絶命である。しかもユナイテッドはこの後、強豪との連戦が続く。このスパーズ戦に負ければ解任、なんてこともあるかもしれない。チームにとっても監督にとっても重要な一戦である。

個人的注目選手

スパーズの注目選手はホイビュアです。守備的な中盤の選手で、対人能力が強く、機器察知能力にも長けていて危険なエリアをすぐカバーし、パスカットからカウンターに繋げたりもします。ユナイテッドの強力な攻撃陣をどう防ぐのか。また、先制点を取ろうとユナイテッドが前のめりになった場合、カウンターを狙えるため、その起点となる役割にも注目です。鋭いパスが出せるので速い攻撃が得意なスパーズに合っている選手だなと思います。

ユナイテッドの注目選手はマグワイアです。怪我明け急遽スタメン起用されたことも原因だとは思いますが、ここ数試合ではミスが目立ちます。戦術的にも負担が大きい役割だとは思うんですが、ヴァランも怪我で出場できるかわからない現状、彼がチームを後ろから支えないといけないと思います。能力があることは証明済みだと思うので、この試合で力を発揮してほしいです。

 

この2チームはケイン、ロナウドという絶対的なストライカーがいるので2人の打ち合いになったらとても面白い試合になりそうです。また、ソンフンミンやラッシュフォードといったスピードのある選手もいるのでカウンター合戦になるかもとも思っています。

 

ノリッジ(20位)VSリーズ(17位)(日本時間31日23時キックオフ)

アストンヴィラ(13位)VSウェストハム(4位)(日本時間1日1時15分)

この2試合も注目なんですが今シーズンのノリッジアストンヴィラの試合を十分に見れておらず、自分の中の情報が少なかったため書くのをやめました。ただ、リーズもウェストハムも今シーズン注目してみているので簡単にこの2チームの注目ポイントだけ書きたいと思います。

リーズユナイテッド

チーム状況

昨シーズン昇格組ながら9位と大健闘したリーズ。ビエルサ監督のもと非常に魅力的な攻撃的サッカーをしてきました。守備時はマンマークで積極的にボールを奪いに行き、そこからのカウンター、またはピッチを広く使ったビルドアップでゴール前まで素早くボールを運ぶ。しかし、今シーズンは思うように試合を運べていないように見えます。特に、バンフォード、フィリップス、ラフィーニャ、エイリング、コッホと主力が軒並み怪我で離脱したことが原因だと思います。ラフィーニャはすでに帰ってきており、フィリップスは今節から復帰できるようなのでここからの立て直しが必要になってきます。そんな怪我人続出の中でも、若手の活躍という良いニュースもありました。シャクルトン、ゲルハート、サマービルといった若手が出場機会を得て活躍しています。そして今節のノリッジ戦。残留争いに巻き込まれないためにも絶対に落とせない一戦です。

個人的注目選手

注目選手はラフィーニャです。彼はテクニックという部分に関してはリーグでもトップレベルであると思います。ブラジル代表にも選出され、自信あふれるプレーを魅せてくれます。守備時にも献身的に走り、チームに欠かせない選手の一人です。点取り屋がいない今、彼の出来が試合に大きく影響を与えると考えられます。個人的にも好きな選手ですので活躍を期待しています。

 

ウェストハム

チーム状況

昨シーズン6位で見事ELを勝ち取り、今シーズンも勢いに乗るウェストハム。今シーズンも5勝2分2敗勝ち点17の4位と絶好調です。日本人からはマンチェスターU時代の香川のこともあって、よくないイメージを持っている人も多いかもしれませんが、モイーズ監督は素晴らしい監督であると思います。モイーズ監督はクロスを放り込むだけのサッカーをする監督ではありません。詳しく書くと長くなりそうなのでやめますが、今のウェストハムを見たらわかると思います。ELでは唯一の3連勝をしていたり、カラバオカップではユナイテッドとシティを破るなどカップ戦でも絶好調です。この勢いがどこまで続くのか非常に気になります。今節の相手はアストンヴィラと手ごわい相手ですが、どのようなサッカーをするのか楽しみです。

個人的注目選手

注目選手はソウチェクです。デクランライスとボランチのコンビを組む彼はクロスに合わせる能力が非常に高いです。ボランチなのにかかわらず積極的に攻撃参加し、クロスに合わせます。また、コーナーキックでもその能力を発揮しターゲットになっています。空いたスペースを埋めるライスもすごいですが、今のウェストハムに欠かせないのはソウチェクではないかと思います。この試合でも得点に絡む活躍を見せてほしいです。

ウェストハムだけプレビューではなくなってしまいました(笑))

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。毎週熱いプレミアリーグですが、今節は特に熱い試合が多いと思います。書いていてわくわくが高まりました。それでは皆さん、良きフットボールのある週末を。

僕がプレミアリーグに夢中になるまで

 

 

これは自己満足のための文章です。それでも良ければお読みください。

 

 

欧州サッカーを観たことがなかった

初めてプレミアリーグを観るまでJリーグ以外ほとんど欧州サッカーを観たことがなかった僕。地元のセレッソ大阪は小学生のころからたくさん観てきたが、欧州サッカーを観る機会はほとんどなかった。メッシ、ロナウドネイマールなどの有名選手の名前は知っていたが、プレミアリーグのチームはマンチェスターUチェルシーアーセナルぐらいしか知らなかった。そんな僕に欧州サッカーに興味を抱かせる大会がやってきた。2018年ワールドカップである。

衝撃的だった海外選手たち

当時、高校生だった僕はワールドカップ開催期間とテスト期間が被ったこともあり決勝トーナメントのほとんどの試合を観た(テスト期間は部活がなく、昼寝がたくさんできたため夜中の試合を観ることができた)。そこで初めて見た世界のスーパースターたち。衝撃的だった。上手い、速い、強い。今まで観てきた日本人選手とはレベルが違うものがそこにはあった。そして、自国のチームではないのにすべての試合に興奮している自分がいた。ワールドカップは日本がベルギーに敗れ、フランスの優勝で終わったが、大会終了後も忘れられない興奮が自分の中にあった。ここから欧州サッカーに興味を持ち始める。(こう考えると自国がワールドカップに出る影響はものすごく大きいものであると思うので日本代表には絶対にワールドカップに出場してもらたい)

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ワールドカップ優勝トロフィーを掲げるフランス代表

魅力的すぎたフロントスリー

さて、欧州サッカーにようやく興味を持ち始めた僕がまず最初に観たのが17-18シーズンのCL決勝である。欧州サッカーといえばCL!という認識だったので直前のCLファイナルを観てみた。決勝のカードはレアルマドリードVSリバプール。「リバプールってどこのチームやろう。」無知な僕はリバプールイングランドの強豪だということも知らなかった。そしてこれが僕がのちに大好きになるリバプールとの最初の出会いであった。レアルしか知らなかった僕は当然レアルが圧勝すると思って試合を観ていた。しかし、不幸な出来事(サラーの怪我、カリウスのミス)により結果は3対1であったが試合内容は接戦したとても面白いものだった。ここからまずリバプールに興味を持ち始め、いろいろ調べてみた。すると最初に出てきたのは、「役割が整理された最強のフロントスリー」のような内容の動画であった。お膳立てするCFフィルミーノかっこいい。マネうまいし速すぎる。そしてサラー、エジプトのキング。一気にリバプールが好きになった。ここからプレミアリーグを観るようになる。f:id:aku_premierleague:20211027053306j:plain

これが本場のフットボールなのか

リバプールに興味を持った僕は18-19シーズンからリバプールの試合を観るようになる。そして、一番最初に試合を観たときにまず、選手、ボール、展開の速さにとても驚いた。あまりのスピードに映像を1.5倍速ぐらいしてるのかな、と思うほどだった。選手のテクニックももちろんレベルが高かった。そして、何より一番衝撃を受けたのはサポーターだった。その試合はアンフィールドで行われていたのだが、点が入った瞬間のサポーターの盛り上がりは僕の人生で一番情熱を感じた瞬間だった。遠く離れた異国の情熱が画面越しでもとても伝わってきた。感動して泣きそうになるほど心を動かされた。そして、その情熱は一試合だけのものではなかった。すべての試合にあるものであった。サッカーが強いだけではないものがある。それがイングランドフットボールというものなんだと感じた。

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リバプールからプレミアリーグ

すっかりリバプールに夢中になった僕はそのシーズンのリバプールの試合をほとんど観ることになる。リバプールの試合を観るということは、当然プレミアリーグについても詳しくなっていった。そしてリバプール以外のビックマッチも観るようになっていった。自分が応援しているチームでなくても試合を観ることはとても面白かった。戦術やプレミアリーグの選手たち、歴史などに詳しくなっていった。知れば知るほど試合を観るのが面白くなる。そしてスタジアムの雰囲気はいつでも最高。こうしてどんどんプレミアリーグを観るようになっていく。しかし、僕にとって(誰にとってもだと思うが)大きな出来事がやってくる。コロナである。

フットボール無しでは生きていけない

コロナによってシーズンは中断された。世界中でフットボールの試合が行われなくなった。そして自分でも驚いたのだが、生きる希望を失った。今までどれだけフットボールに元気を与えてもらっていたのか失って気が付いた。もうフットボールがなかったら生きていけないようになってしまっていた。間違いなく人生で最悪の期間だった。しかし永遠にフットボールが失われてしまったわけではない。長かった中断期間を明けてフットボールは帰ってきた。しかし観客が入ることはまだできなかった。サポーターのいないフットボールは自分にとっては満足できるものではなかった。そのため、たくさんの試合を観た。正確には覚えていないが同時間帯キックオフの試合以外は全て観たと思う。こうして僕はプレミアリーグをたくさん観るようになった。そして、ビックチーム以外の試合もとても面白いことに気が付いた。それぞれのチームに色があり、観ていて飽きることはなく、知れば知るほど面白くなる。どんどん沼にはまっていった。他のリーグも観ていたが、イングランド独特のサッカーがやはり自分は一番好きだった。他国にはないフィジカル面や、戦う姿勢であったり、多国籍な選手が多い、イングランドの国民性、そういったものに惹かれていった。

そして現在

21-22シーズンからようやく入場規制がなくなり、生きたフットボールが帰ってきた。プレシーズンの満員のアンフィールドを観て、またもや感動で泣きそうになってしまった。あの感動は忘れられないと思う。昨シーズンにほぼ全試合を観ることが当たり前になっていたため、今シーズンになってもプレミアリーグの試合をたくさん観ている。昨シーズンほどではないが多くの試合を観てて、やっぱりどの試合も面白くて、こんな試合を観ることができてとても幸せだと思う。そして、たくさんの試合を観てるんだからせっかくなら何か形に残そうと思い、個人的に面白かった試合のレビューなんかを書こうと思っています。(たくさん試合を観ても、一番好きなのはリバプール!)

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以上が僕がプレミアリーグに夢中になるまででした。

とても長くなったけれど、ここまで読んでくれてありがとうございました。